リョーリフ博物館:大師のホール
このホールでは、東洋でマハートマー(Mahātmā、महात्मा)(サンスクリット語で”偉大な魂”)と呼ばれる大師らを紹介している。彼らは宇宙進化を示すヒエラルキーにおいて我らより先を行く偉大な人物であり、何世紀にも渡って彼らは精神の崇高な道に沿って人類を導いた。その大師らとのやり取りがリョーリフ一族の人生を決定づけた。
ホールには大師らの肖像画に加え、ニコライ•リョーリフのシリーズである「彼の国」の絵画作品も展示されている。それらの絵画では、大師の哲学や、大師らがどのように人類の善の為に働いたか、そして大師の元へと続く秘密の道をも描写している。
...暗い岩陰から、人が黄金の輝きを放っている。背中にある羽のような眩い光と、金色の光輪が頭上を囲み、その輝かしいオーラが全身を纏っている。博覧会の心臓部にあたるニコライ・リョーリフの三連祭壇画「王様、万歳!Fiat Rex!」では、エレーナ・リョーリフが「生きる倫理」の教えを共に作成した大師の姿が描かれている。
このホールでは、教師からエレーナへの贈り物も見ることができる。その数々の贈り物の中には、エジプトの女王ネフェルティティからの指輪があり、更にエレーナがダージリンで受け取った樺皮に書かれた教師からの手紙もある。そして、彼女のスケッチは、その多くがニコライ・リョーリフの絵画のアイデアの基礎となった。
エレーナの末息子であるスヴャトスラフによって描かれた彼女の肖像画では、エレーナ・リョーリフの達観した姿を見て取ることが出来る。
そして、最高の現実が、愛が、真の芸術が、エレーナやニコライ•リョーリフの精神にもたらされた。彼ら夫婦は大師の弟子であり、彼らが弟子の茨の道を通ったからこそ、最終的に彼らも教師になることが出来た。
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エジプト
ネフェルティティ女王の指輪
紀元前14世紀
白樺の樹皮にサンスクリット語で記された教師からの手紙
イランの叙事詩
「シャーナム」
カーネリアンの鳥 (シルバーフレーム)
教師からエレーナ・リョーリフへの贈り物
この手紙の中でヒエラルキーの上部に位置するチベットラマは、エレーナ•リョーリフを白いタラー(多羅菩薩)の現化として認めた