スヴャトスラフ•リョーリフ。 『グル•占い師 クルー』

この作品はそのホールの作品です。

 

『グル•占い師 クルー』

 
 

1930年代

63,5 х 46,0 cm

キャンバス上のテンペラ画

 

 


「グル・占い師」という絵画は、西ヒマラヤのクルー渓谷にてスヴャトスラフ•リョーリフによって制作された。リョーリフ族のアメリカ人の協力者、フレンシス•グラントは、スヴャトスラフ•リョーリフについて次のように述べていた。:


「何年にも渡って、彼の肖像画家としての才能は咲き誇っています。例えば、彼の数々の絵画に描かれた“庶民”(インド国境地域の高地住民や村の道端にいる旅行者、北のラマ、子供達、サドゥーなど)は、各絵画の中で多くの注目を引き寄せています。そして、絵画に描かれている中央の主人公はほとんどの場合、実物大よりも大きく描かれています。作品からは、彼らの笑いや、ずるがしこさ、ユーモア、そして農業者の忍耐が放たれているかのように感じられます。その全ては、人間の人生の演劇のような生活を生き生きと、そして鮮やかに描写しています。」


同じように、そのずるがしこい白髭の占い師の瞳は「グル・占い師」の作品の中で輝いている。


クルー渓谷のそれぞれの神と女神には、独自の占い師がついている。


「占い師・グルは村から村へと移動しながら占います。彼らなしでは、寺院や村のお祭りは一つも成立しません。彼らがいなければ、クルー渓谷の住人は、どのように生活を営めば良いのかわかりません。占い師は、葛藤や紛争を解決し、いつ種を撒き、どこで家畜を放牧すれば良いのかを勧め、そして祭りの時間を指定し、病人を癒す方法を指示し、泥棒や詐欺師も見つけ出し公開します。女神、神々、そして多くの霊が占い師の唇を利用して話すので、人々はグルを信じています。」


この老人は青っぽい薄紫色を背景に描かれた。背景の殆どを建物が占めており、その平らな屋根は明るい日光に照らされている。老人の灰色の長い顎髭は彼の顔を囲み、それは胸まで到達している。

 

 

 

 

ロシア語からの翻訳者:

オレクサンドル・チスチャコフ

翻訳補助:

加藤 はる花

2021-22
 
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