ニコライ・リョーリフ。 『グガ・チョハン』

この作品はそのホールの作品です。
 
著作権者のサイト

 

 

『グガ・チョハン』

 

1933年

30,0 х 44,0 cm

合板に貼り付けられたキャンバス上のテンペラ画

 

 

絵画『グガ・チョハン』は、ニコライ・リョーリフによってインドの西ヒマラヤ高山のクルー渓谷にて制作された。

グガ・チョハンは、かつてラジャスタンを統治しており、最終的に神格化したラジャである。300人以上に崇拝されているクルー渓谷の神々の一人であり、守護神の一人であった。

ナガーのクルー渓谷にあるリョーリフ族の屋敷の前にはグガ・チョハンの像が建てられている。

 

この像が発見された経緯は非常に興味深い。

 

「ある時、田んぼに出ると、ニコライ・リョーリフは石に気づきました。彼がそれに近づいたとき、実際にはその石はブーツを履いている足であるということに気付きました。それを掘り起こすと、馬に乗った騎手の姿が現れました。そしてその馬と騎手は、家の中の庭のヒマラヤ杉の下に置かれました。"グガ・チョハンは谷の守護神である。" と地元の人々は語っていました。そして後に、法会を行い古代の英雄に敬意を表するために聖職者らが訪れました。グガ・チョハンは、石の顔を少し見上げ、堂々と馬に跨りました。」

 

ニコライ・リョーリフは何年にも渡り、繰り返しグガ・チョハンのアイデアを取り上げた。

ある作品は1931年に描かれ、トレチャコフ美術館のコレクションにて保存されている最も有名で大きな絵画である。その作中では、馬と騎手の像が春に咲き誇る木々を背景に描かれている。

 

1933年に描かれた『グガ・チョハン』という作品では、グガ・チョハンの彫刻がクルタ山脈を背景に描かれており、それは古代の風景の偉大さと力強さを強調している。その二年前、ニコライ・リョーリフはこの絵で捉えた同じ山の風景を「クルタ」というシリーズの一つ、『白いヒマラヤ』で描いている。

 

ロシア語からの翻訳者:

オレクサンドル・チスチャコフ

翻訳補助:

加藤 はる花

2021-22

 

 

 

#リョーリフ #博物館 #リョーリフ博物館 #美術 #バーチャルツアー #文化 #ロシア #世界遺産 #多元世界 #アグニヨーガ #生きる倫理 #精神 #新世界 #光と影 #戦い #サシャ #LINEBLOG #LINEブログ