スヴャトスラフ・リョーリフ 『多彩な岩を背にした女性の肖像画』
この作品はそのホールの作品です。
『多彩な岩を背にした女性の肖像画』
1932年
46,0 х 64,0 cm
キャンバス上のテンペラ画
中央アジア遠征(1924-1928)終了後、リョーリフ族はヒマラヤのクルー渓谷に滞在し、スヴャトスラフ・リョーリフは1930年代に、この場所の住民の肖像画を数多く制作した。
その中の一つが、『多彩な岩を背にした女性の肖像画』という作品である。
スヴャトスラフ・リョーリフは、この作品の中で叙情的な雰囲気を伝えることに成功した。
「少女の顔には穏やかな光。わずかに眉を上げ、かすかに感じる悲しみに満ちた目。この明るい悲しみ、あたかも彼女の大きな目が山や空、空気など、周囲の世界全体を網羅しているかのようです。この作品のリズミカルな響きは、濃淡豊かな青の組み合わせによって生まれています。山腹の青い影が大きな石の青い鏡のような面で強調され、そして少女の青いビーズに青い火花が燃え上がり、岩に伝わり、向こう側の青空へと消えてゆきます。」
少女の顔はまるで彫刻家のノミで彫られているかのようであり、彼女のバーガンディー色のマントの線と調和している。また、この背景は山に住む若い女性の性格の強さを強調している。
ロシア語からの翻訳者:
オレクサンドル・チスチャコフ
翻訳補助:
加藤 はる花
2021-22年
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