失われた世界の博物館:リョーリフ博物館の紹介ホール。

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 紹介ホールは、博物館の本展への入口である。ホールのデザインには「生きる倫理」(リョーリフ家が創造に携わった「宇宙現実の哲学」)の思想が表現されている。


 現代アーティストのニーナ・ヴォルコヴァの絵画の象徴的なイメージには、人類の精神的、および文化的進化の主要な段階が反映されている。(アトランティスの破壊や古代エジプト文化の誕生から、新時代への変容、そして精神的に高められた新人間出現までの過程。)その進化は、精神大師によって導かれ、その過程で主導的な役割を担っているのは、それらの絵に描かれている釈迦やイエス・キリストである。


 人類の宇宙進化における「生きる倫理」の思想は、リョーリフ一族の多岐にわたる活動においての基礎であった。この博物館は、この偉大な一族の人生と創造的な活動に対する貢献の集大成を継承するために存在する。


 人類の精神的な進歩の礎は知識であり、歴史的にも知識は何より大切な存在であるとされている。伝説の文化的英雄、賢者や偉人、つまり人類の教師達は、何百世紀にも渡って世界中の人々に精神的な知識をもたらし、人類の未来へと道を照らし続ける。


 リョーリフ家は精神大師と協力し、「生きる倫理」の哲学を創造した。この中では、宇宙の構造や宇宙の法則について、そして宇宙の進化における人間の役割について語られている。


 ホールに展示されている旗には、一つの円の中に三つの赤い丸が描かれており、それらは宇宙の進化との繋がりを示している。このシンボルはニコライ•リョーリフの手によって世界に掲げられ、「平和の旗」の象徴になった。人類最古のシンボルである。


 そのシンボルは、特定の民族や宗教のシンボルではなかったが、国境や数千年の時を超え、リョーリフはそれを三位一体の印と呼んでいた。


 平和の旗の下に置かれた大杯の中では、ヒマラヤから運ばれてきた水晶が輝く。それは不死の精神を象徴する炎を表しており、世界に叡智をもたらし、人類を進化の道に導いた大師や偉人を想起させる。


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紹介ホール


 

アトランティスの破壊

ニーナ・ヴォルコヴァ

1997年

板目紙、アクリル画


 一つ目の絵画が、遥か昔へと我々を導いてゆく。。。太古アトランティス大陸の破壊についての伝説が生き生きと蘇る。日食…黒闇の円盤が眩い太陽を覆う。最後の峰が海淵に沈んでゆくにも関わらず、精神に溢れた巫女は、祈りを捧げながら押し上げられる。自己犠牲によって天に身を捧げながら、心の中にある未来への扉を開いている。。。

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アフロディーテの誕生

ニーナ・ヴォルコヴァ

1997年

板目紙、アクリル画

 


 力強い波が、自然の最後の響きが、船や乙女を急速に海面へと運び出す。知恵の象徴である神聖なトキは遠くを見つめながら、そして命の連続性の象徴であるイルカも、船と戯れる。

波の鬣(たてがみ)から王の様な蛇がじっと見つめ、人類の宇宙進化の果てのない螺旋の新しい蜷局の始まりを象徴する。

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エジプトの姫

 

ニーナ・ヴォルコヴァ

1997年

板目紙、アクリル画


 ここには、古代エジプトの象徴的なイメージがある。古代エジプトの崇高な文化は、消えたアトランティス文化の後続となった。輝く太陽の円に、真に綺麗な巫女が腰を下ろした。彼女の頭には、知恵の象徴である神聖な蛇の王冠が飾られ、髪には真理の女神、マートを象徴するダチョウの羽が添えられている。ある日差しは、永遠の「アンク」という鍵を巫女に渡しながら彼女を祝福し、また他の日差しは祭壇に触れ、美しい蓮が開花する。

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仏陀と天のガンジス川

 

ニーナ・ヴォルコヴァ

1997年

板目紙、アクリル画


 2500年前に生きていた仏陀大教師の象徴に洗練された、美しい姿が描かれた。彼の頭上には、変容の象徴である金色のコブラのフードが最高の知恵の達成を証明している。大師の手の平からは、恵みの流れとして、人々への無限の愛や慰めに溢れかえった仏の教えが降り注ぐ。

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教師と弟子

 

ニーナ・ヴォルコヴァ

1997年

板目紙、アクリル画


 知識後継の神秘的な瞬間は、この絵に象徴的に描かれている。高次元の光に照らされた教師が、精神の知識を宿す炎の大杯を渡している。彼女は炎の大杯を大切に受け取り、世界へと智栄を運ぶこれからの義務を理解していた。祝福のジェスチャーとして片手を上げる教師の顔は、荘厳で、厳しい。彼は人類への犠牲的な奉仕の道がどれほど難しいかをよく知ってる。

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受胎告知

 

ニーナ・ヴォルコヴァ

1997年

板目紙、アクリル画


 眩い螺旋の中に聖母マリア。神様の使者である大天使ガブリエルは、息子の誕生と彼が将来歩む犠牲の道について彼女に告知する。聖母マリアは、天からの降り注ぐ光の流れに触れている。この光が、定められた精神の道の象徴であり、ロシアスタイルの正教会の聖堂を照らしている。

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新人類

 

ニーナ・ヴォルコヴァ

1997年

板目紙、アクリル画


 未来に現れるはずの新人間の姿が、画家の7番目の絵画に描かれている。それは「物質なしの黄金の光」を放つ、繊細で美しい、精神に溢れかえった人間の姿である。新時代の変貌を遂げたた容姿を持つ。この人間は、愛や美の宇宙に存在し、自ら美を創造し解き放つ。

 

 

 

ロシア語からの翻訳者:

オレクサンドル・チスチャコフ

翻訳補助:

加藤 はる花

2021-22

 

 

 

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